世界遺産登録15周年、記念イベント各地で

2019年07月07日 18時25分 ニュース, 経済

和歌山と奈良、三重の3県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道(さんけいみち)」が世界遺産登録されて、きょう(7日)で丸15年となり、田辺市本宮町の観光施設「熊野本宮館(くまのほんぐうかん)」では、祝いの餅つきが行われました。

江戸時代に、関東地方から熊野三山(くまのさんざん)を詣でた人たちが、参詣が無事終わったことを祝って宿で餅をついた「山祝(やまいわ)い」と呼ばれる風習にちなんだイベントで、この日は、およそ10キロのもち米(ごめ)が用意され、来館者らが次々に餅をつき、外国人観光客も杵(きね)をふるいました。奈良市から家族と訪れた6歳の男の子は、子ども用の小さな杵を手に「楽しい」と笑顔を見せました。

熊野本宮館の辻林浩(つじばやし・ひろし)館長は「これからは自然景観だけでなく、参詣の文化も知ってほしい」と話しました。

ところで、世界遺産登録から15年が経ち、この間、海外からの観光客が大幅に増え、熊野古道(くまのこどう)や高野参詣道(こうやさんけいみち)のほか、山中の険しい巡礼道(じゅんれいどう)にも、1年を通じて、世界各国から観光や信仰のために大勢の人が訪れ、歩く姿を見ることができます。

田辺市の熊野本宮観光協会によりますと、熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)がある本宮町地区で、去年(2018年)、宿泊した外国人客は、およそ2万5千人で、世界遺産登録された2004年の50倍以上となるなど、人気は全世界に広がっています。

世界遺産登録15周年を記念し、昨夜(6日)は、新宮市の熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)で、歌手のMay・J(メイ・ジェイ)さんのコンサートが行われ、今夜は、那智勝浦町の那智湾(なちわん)で花火大会が開催されます。また、各地で今後も記念の催しなどが続きます。