国の登録有形文化財にあらたに13件登録へ(写真付)

2019年07月19日 19時26分 ニュース, 政治, 社会

国の文化審議会は、きょう(19日)海南市(かいなんし)の田島漆店(たじまうるしてん)旧工場や、かつらぎ町の豊原家(とよはらけ)住宅、白浜町(しらはまちょう)の南方熊楠(みなかた・くまぐす)記念館本館など建造物13件を国の登録有形文化財にするよう、文部科学大臣に答申しました。

田島漆店旧工場

このうち、海南市船尾(ふのお)の田島漆店旧工場の玄関棟(げんかんとう)や商品蔵(しょうひんぐら)など5つの建物は大正から昭和にかけて建てられたもので、伝統工芸の黒江塗り漆器の産業を支えた県内随一の規模を誇る漆工場です。現在ではコンサートなどのイベント会場やカフェとしても活用されています。

豊原家住宅

かつらぎ町の豊原家住宅の主屋(しゅおく)と離座敷(はなれざしき)は串柿で有名な四郷(しごう)地区にあり、主屋は江戸時代後期に建てられたとされる、かやぶき屋根や大黒柱、大きな梁(はり)が特徴の木造平屋建て建築物です。

神野阿弥陀堂

同じく四郷地区にある的場家(まとばけ)住宅と、仏堂の神野阿弥陀堂(こうのあみだどう)も登録されることになりました。

南方熊楠記念館

一方、白浜町の番所山(ばんしょやま)公園にある南方熊楠記念館本館は、野生司義章(のうす・よしあき)の設計で昭和40年(1965年)に建てられ、1962年に昭和天皇が白浜を訪れた際、熊楠の功績を偲ぶ和歌を詠んだことが設立のきっかけとなりました。鉄筋コンクリート製の2階建ての建物の中にある玄関ホールのらせん階段や、皇族などが利用する貴賓室などが特徴です。

旧神田家別邸

串本町中心部の旧神田家(かんだけ)別邸、別名「稲村亭(とうそんてい)」は、明治7年(1874年)に建てられた商家で、明治4年(1871年)の春、串本町有田(ありた)の稲村崎(いなむらさき)に漂着した、胴回り・長さともに5メートルあまりの巨木で造られたことに由来しています。質の高い端正な書院座敷は当時の商家の様子を鮮明に伝える貴重なもので、この夏からはレストランやホテルとして活用されます。

これらが登録されると、県内の登録有形文化財となる建造物は91か所・263件となります。