“日本最古のあんこ屋さん”和市で講演 和菓子の会(写真付)

2019年07月20日 18時56分 ニュース, 社会

「紀州の和菓子と文化を考える会」の学習会がきょう(7/20)、和歌山市で開かれ、日本で最も歴史のある、あんこ屋さんの女性社長が講演し、理想のあんこと和菓子づくりについて語りました。

講演した内藤さん

きょう午後1時半から和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開かれた学習会では、明治43年創業で109年にわたり和歌山市であんこを造り続けてきた和歌山市の株式会社きたかわ商店の3代目・女性社長、内藤和起(ないとう・わき)さんが、「老舗あんこ屋・きたかわ商店がめざす理想のあんこと和菓子づくり」と題して講演しました。

この中で、内藤さんは、元・皇室御用達の菓子職人で、いまは店を持たず全国の和菓子店の再建を手伝っている岐阜県在住の小幡寿康(おばた・としやす)さんから、9年前、「小豆の匂いがするあんこ屋は、ろくなあんこ屋じゃない」と言われ、目の前で小幡さんが造ったあんこと食べ比べて自分たちのものよりおいしかったエピソードを紹介し、「そのときから、小幡さんに師事するようになり、小豆の風味豊かで雑味のないあんこを作れるようになった」と語りました。

そして内藤さんは、「変えてはならぬ 変わらねばならぬ」という座右の銘を紹介し、「商売には、道徳のように、守らなければならない部分がある一方で、科学のように、日々、進歩する部分もあり、素直に見習って前進していく必要もある」と話しました。

講演の後、行われたトークセッションでは、日本で最も歴史のある、あんこ製造会社として、作り方を変更するにあたり、職人との間にあつれきがあったことが語られ、内藤さんは、「職人さんがやめてしまわないか、ひやひやしていた」と当時を振り返りました。

講演のあと行われたトークセッション

会場では、1981年から、きたかわ商店が経営する和菓子店「一寸法師」の「きんつば」が振る舞われ、参加者は、小豆の風味が効いたあんこに舌鼓を打っていました。