戦時中の食物を給食で体験 和歌山市の保育園で(写真付)

2019年08月06日 18時28分 ニュース, 社会

食べるものが不足していた太平洋戦争時の食事が、きょう(8/6)、和歌山市の保育園で給食として再現され、就学前の子ども達が、74年前の味を体験しました。

麦の入ったおにぎりをほおばる園児

和歌山市大谷の「かぜのこ保育園」では、創設されて10年経った1991年頃から毎年、日本に原爆が投下された8月6日か9日に、物資がなかった戦争当時の食事を再現して給食で提供していて、今年も、広島に原爆が投下された日のきょう、実施されました。

すいとんを入れてもらう園児

メニューは、麦の入った大きめのおにぎり1個と梅干し、きゅうり、そして、小麦粉の団子が入ったすいとんでした。

5歳から6歳の子どもが集まる年長・くじら組の子どもたちは、「すいとんは、もちもちしてて、おいしかった」「この給食を毎日、食べるのは嫌だ」「いつもは、茶わんが4つあるのに、2つしかなかった。もっと食べたかった」などと話していました。

みんなでいただきます!

「かぜのこ保育園」の西原咲子(にしはら・さきこ)園長は、「平和とは何かを伝えるときに、絵本などで悲しい時代があったことを話していましたが、それ以外の方法として、給食のメニューで実体験できると思い、取り組みを始めました。ごはんをおなか一杯食べられないという体験と平和であることとを結び付けられるように、これからも取り組み続けたい」と話していました。

「かぜのこ保育園」では、きょう夕方から平和のつどいを開いていて、広島平和記念資料館で展示されている一台の三輪車にまつわる実話をもとにした短編アニメ映画「しんちゃんのさんりんしゃ」が上映されるほか、子どもたちによる歌も披露されます。