和泉山脈メガソーラー建設反対集会 1事業者撤退の報告(写真付)

2019年08月19日 18時56分 ニュース, 社会, 防災

和歌山市北部の和泉山脈に予定されている4つの大規模太陽光発電施設・メガソーラーの建設に反対する住民団体による合同集会がきのう(8/18)、和歌山市で開かれ、このうちの1つの計画の事業者が事業の廃止を申請したことが報告されました。

住民合同集会(2019年8月18日・和市北コミセンで)

和泉山脈には、現在、和歌山市の西庄地区、楠見地区、有功・直川地区、直川・府中地区の4つのメガソーラー建設計画が持ち上がっていて、それぞれの地域で住民団体が建設反対を訴えています。

きのう午後2時から、和歌山市直川の和歌山市北コミュニティセンターで開かれた集会には、すべての地区の住民およそ270人が詰めかけました。

集会では立ち見も・・・

集会では、それぞれの団体から現状の報告があり、直川・府中地区のメガソーラーについては、建設を予定していた業者が、和歌山県に事業の廃止を届け出ていたことが報告されました。

県環境生活総務課によりますと、東京都に本社のあるTKMデベロップメントは、事業計画を進めるにあたり必要な造成事業を行うため、県の環境影響評価条例に基づく手続きを2016年12月から行っていましたが、2017年4月に県の審査会を経て出された知事からの意見書では、適地性の再検討や、積極的な地域との対話の必要性を指摘され、その後、手続きは進んでいませんでした。こうした中、対象の太陽光発電事業そのものを実施しなくなったことを理由とする造成事業の廃止通知書が、今月9日付で業者から県に郵送されてきたということです。

建設に反対する和泉山系の巨大太陽光発電を考える会代表世話人の廣瀬正紀(ひろせ・まさき)さんは、「連合自治会や水利組合など地元がこぞって反対する中で、事業者は賢い判断をしたと思います。このまま隣接する有功・直川の計画も事業廃止に追い込みたい」と話しました。

集会では、このほか、反対運動の中で住民の間に疑心暗鬼が生まれ、地域コミュニティが壊れつつあることや、自分の住む所は大丈夫として建設計画を対岸の火事と考える住民がいることなどが報告され、市長や知事による建設反対の決断を迫るだけの世論をつくる必要性が指摘されました。

そして、メガソーラーの建設反対決議を行った和歌山市議会の動きが報告された後、建設反対を訴える決議案が読み上げられ、拍手で採択されました。