「命守る本気の避難訓練を」 岩手の語り部、串本町で講演

2019年08月22日 19時23分 ニュース, 社会, 防災

南海トラフ巨大地震の発生時に短時間で津波が来ると想定されている串本町できょう(8/22)、東日本大震災で被災した岩手県の語り部による講演会が開かれました。

この講演会は、岩手大学の広田純一(ひろた・じゅんいち)教授が企画したもので、東日本大震災で地震による津波を体験した岩手県の住民らが、語り部として、津波の危険性がある全国の沿岸地域に出向き、1人でも多くの人に早く避難することの大切さを理解してもらうため、津波の被害や復興の経験を伝えます。

「いわて津波伝承キャラバン」と名付けられたこの講演会は、今月19日と20日に南海トラフ巨大地震で最も高い津波が想定されている高知県黒潮町で開かれ、きょうからあすにかけて串本町内の沿岸6カ所で予定されています。

初日のきょうは、午前9時半から串本町田並の公民館で開かれ、岩手大学の広田教授が「命を守るため、本気で避難訓練をしてください」と呼びかけました。

講演会では、岩手県大槌町安渡(あんど)地区の町内会長、佐々木慶一(ささき・けいいち)さん58歳が、「避難訓練は被災時の状況をイメージしながら取り組むと効果がある」と説明し、「自分の想定を捨てて逃げられるところまで逃げて」と訴えました。

講演を聞いた串本町田並の谷畑武彦(たにはた・たけひこ)さん74歳は、「どんな思いで訓練に参加したらよいのかを教えてもらった。とても参考になった」と話していました。