那智谷で遺族会が燈籠供養 紀伊半島大水害から8年(写真付)

2019年09月04日 17時21分 ニュース, 社会, 防災

和歌山県内で61人の犠牲者が出た2011年の紀伊半島大水害から8年となり、那智勝浦町できょう(9/4)未明、遺族会主催の燈籠供養が行われ、ろうそくの火が揺れる中、遺族が慰霊碑に手を合わせました。

これは、那智谷大水害遺族会が主催したもので、慰霊碑や記念碑がある紀伊半島大水害記念公園で行われた燈籠供養には、およそ20人が参列し、大規模な土石流の発生した午前1時にあわせて黙とうしました。

黙とうする参列者

記念碑の前では、那智谷で災害が発生したとされる午前1時から午後3時15分にかけて、町内の犠牲者の数と同じ29の手作りのキャンドルが灯されました。

父親と、当時15歳のおいを亡くした、遺族会代表の岩渕三千生(いわぶち・みちお)さん58歳は、「あの災害がなければ、と思う気持ちは、毎年、同じ。甥の同級生の中には、大水害を経験して警察官や消防士になった子もいて、うれしい。黙とうしている時は、29人で見守ってくれよ、と心の中でつぶやいた」と話しました。

亡くなった父と甥について語る岩渕さん

また、母と姉を亡くした寺本圭太(てらもと・けいた)さん30歳は、「去年4月から県庁で公務員として勤務するようになって町長としての責務を果たしてきた父をあらためて尊敬できると思うようになりました。いつ何が起きるかわからないので、目の前のことを一生懸命、やろうと、精いっぱい生きようと思っています」と話しました。

慰霊碑の前で手を合わせる寺本さん