那智勝浦町主催の慰霊祭 114人参列(写真付)

2019年09月04日 23時24分 ニュース, 社会, 防災

2011年の紀伊半島大水害から8年となったきょう(9/4)、29人の死者・行方不明者が出た那智勝浦町では、町主催の慰霊祭が開かれ、遺族らが参列して花を手向け、犠牲者を悼みました。

 

きょう午後1時半から那智勝浦町井関地区にある「紀伊半島大水害記念公園」で行われた慰霊祭には、堀順一郎(ほり・じゅんいちろう)町長や町の関係者、それに遺族らあわせて114人が出席しました。

慰霊祭では、冒頭、黙とうが行われ、町全体にも黙とうを促すサイレンの音が響き渡りました。

黙とうする参列者

そして堀町長が式辞を述べ、「9回忌となるきょう、犠牲となられた方々に謹んで哀悼の誠を捧げます。紀伊半島大水害の被害を後世に伝えるのは、町としての責務。そして防災減災対策に全力で取り組み、災害に強い街づくりを進めることを誓います」と訴えました。

式辞を読み上げる堀町長

また、那智谷大水害遺族会の岩渕三千夫(いわぶち・みちお)会長が追悼の辞を述べ、「何年過ぎても心の傷が癒えない。過去の教訓を生かし、命は自分で守る行動をとってほしい」と呼びかけました。

追悼の辞を述べる岩渕会長

このあと、堀町長や遺族ら参列者が献花を行い、慰霊碑の前のテーブルに白いカーネーションを供えて犠牲者を偲びました。

献花して手を合わせる中平さん(右から2番目)

きょうだい3人と両親を亡くした新宮市の会社員、中平史都(なかひら・ふみと)さん31歳は慰霊祭に参列したあと、この8年間を振り返り、「水害のあと、毎週のように夢に出てくる両親ら家族に、水害から5年ほどたって『頑張ってるね』と言われたのを機に、家族が見守ってくれているのだと実感しました。それまでは、長く時間が止まっていたのですが、立ち止まったままでは、みんなが心配するので、少しずつでいいから前に進もうと思うようになりました」と話しました。