広川町で津浪祭 梧陵の遺徳偲ぶ(写真付)

2019年11月05日 19時40分 ニュース, 社会, 防災

「世界津波の日」のきょう(11/5)、広川町で「津浪祭(つなみまつり)」が開かれ、出席したおよそ200人が、「稲むらの火」の逸話で知られる地元・広川町出身の偉人、濱口梧陵(はまぐち・ごりょう)を偲ぶとともに、過去の津波で犠牲になった人々の冥福を祈りました。

「津浪祭」は、1854年の安政の南海地震で津波が発生した際、稲むらに火を放ち、村人を高台へ誘導してその命を救った濱口梧陵の功績を讃え、町の安全を祈願するもので、「安政の南海地震」の50回忌にあたる1903年に始まり、今年(2019年)で117回目となりました。

梧陵が私財を投じて建設した広村堤防近くにある湯浅広漁港できょう午前9時から行われた神事では、梧陵が避難先として村人を誘導した広八幡神社の、佐々木公平(ささき・こうへい)宮司らが祝詞をあげ、広川町の西岡利記(にしおか・としき)町長ら出席者が玉串を捧げました。

祝詞をあげる佐々木宮司

西岡町長は、漁港近くの梧陵の石碑「感恩碑」に花を手向けたあと挨拶し、「地震が起きたら津波が来ると思って、すぐに率先して高台へ逃げることを心がけてください。広村堤防は、世界に類を見ない立派なもので、これを守っていくのは広川町民の責務。祭りを継続するのは難しいことですが、後世に残し、津波の恐ろしさを勉強していきたい」と話しました。

感恩碑に花束をたむける西岡町長

 

挨拶する西岡町長

また、津浪祭に先立って、広村堤防では、広川町立広(ひろ)小学校の6年生と耐久(たいきゅう)中学校3年生の児童・生徒およそ80人が、海外から防災の研修に来ていた外国人と一緒に広村堤防に土盛りを行いました。

土盛りする耐久中学校の生徒(広村堤防で)

広村堤防で手を合わせる広小学校6年生

土盛りをした広小学校の6年生の児童は「どんどん土を盛って堤防を守りたいです」「安政の津波で亡くなった人たちを思いながら土を盛りました。今後、津波が来ないように、この堤防で守って欲しい」などと話していました。