書籍「沁みる夜汽車」の物語・紀州鉄道運転手の逸話も(写真付)

2020年02月01日 17時15分 ニュース, 交通, 社会

全国の鉄道や駅で実際に繰り広げられた人間ドラマを集め、去年(2019年)末に刊行された書籍に、50歳で運転士になる夢を叶えた御坊市の紀州鉄道の男性職員の物語が掲載されています。

「何度でも泣ける『沁みる夜汽車』の物語」

この書籍は「何度でも泣ける『沁(し)みる夜汽車』の物語」というテレビのドキュメンタリー番組の内容を1冊にまとめたルポルタージュ作品で、乗客と駅員の心の触れ合いや運転士の半生など、全国の鉄道や駅を舞台にした10の物語がつづられています。

この中に、御坊市中心部を走る全長2・7キロのミニ鉄道・紀州鉄道に中途入社し、50歳で難関のディーゼルカー運転免許を取得、運転士になる夢をかなえた運輸課長・大串昌広(おおぐし・まさひろ)さん54歳のエピソードが掲載されています。

小さい頃から電車が大好きな大串さんは、運転士になろうと、高校卒業後、旧・大阪市交通局に就職しましたが、精肉業を営む父親が病気になったことから、家業を継ぐため、志半ばで退職します。その後、イベントで関わった紀州鉄道から、中途入社を打診され鉄道マンに復帰、50歳のころ、会社のすすめでディーゼル気動車の運転免許試験に挑み、猛勉強の末、見事、運転士の夢を叶えました。

物語では、大串さんと父親とのわだかまりや様々な葛藤も記され、最後は、遠回りの末にようやく夢を掴んだ大串さんの笑顔が浮かぶ結末となっています。

紀州鉄道の大串昌広さん

大串さんは「物語はどれも鉄道を愛する人たちの温かい気持ちであふれています。本を通じて鉄道により愛着を持ってもらえたら」と話しています。

「何度でも泣ける『沁みる夜汽車』の物語」は、東京のビジネス社の発行で、全国や県内の主な書店のほか、アマゾンなどのインターネット通販で購入できます。