【新型コロナ】県内14症例を医療現場へ 専門家会議(写真付)

2020年03月13日 22時22分 ニュース

和歌山県の健康危機管理専門家会議と関係機関連絡会議が昨夜(3/12)、和歌山市のホテル・アバローム紀の国で開かれ、県内で発生した14の感染症例について詳しい内容が報告されました。

和歌山市・アバローム紀の国で(2020年3月12日)

県内各地の医療機関や医師会、保健所などからおよそ90人が出席した会議では、県の野尻孝子(のじり・たかこ)技監が県内で新型コロナウイルスに感染した14人の症例を詳しく分析した結果を報告しました。

この中で、野尻技監は、10代から80代までの14人の患者にあらわれた症状として、全体の86%に発熱があり、肺炎が79%、咳の症状が71%で、倦怠感と下痢の症状がそれぞれ36%、無症状だったのは1人だけで、7%でした。

重篤だった人は、死亡した1人だけで、93%にあたる残りの13人は、軽症か中等症でした。

また、感染が判明した後、ウイルス検査した濃厚接触者は245人で、このうち、7人が陽性となり、県内での濃厚接触者の感染率は、2・9%となっています。

このあと、会議は非公開で行われ、県は、出席した医師らに対し、今後の治療に役立てるため、感染が判明した14人の肺炎像などを映したCT画像を示し、具体的な症例と合わせて説明したということです。

会議に出席した新宮市立医療センターの中井三量(なかい・みつかず)病院長は、「非常に有益な話だった。引き続き対策を続けていくということだったので、私たちも、県内に流入してくる人について注視していきたい」と話していました。

会議の後、野尻技監は、「いまは沈静化している」と現状認識を示した上で、引き続き、早期発見と感染拡大防止をはかるため、今後、外来と入院の医療体制や、ベッド数の確保、病院間の機能分担など、医療提供体制の調整に力点を置く考えを示しました。

また野尻技監は、感染を診断する際の決め手について、「感染者からさらに感染したケースは、同居している家族や、長時間一緒にいた人に限られていますが、発症する症状はさまざまです。診断する上で、胸のCT画像を撮るのが有効で、会議でも強調しました」と話していました。

また、出席者からは、感染予防について質問があり、クルーズ船の医療支援に関わった医師からは、「接触感染にかなり注意が必要」との指摘があったということで、野尻技監は、「例えば、吐いて下痢した人の吐物などの処理には注意が必要で、不用意に粘膜を触らない、などの基本的なことを守る必要がある。医療機関では、通常の感染予防対策をとってもらえれば、それほどうつることはないと考えている」と話しました。